先進的金型研究会に参加

先日、自身の勉強の為、財団法人にいがた産業創造機構産業創造グループ主催の先進的金型研究会に参加してきました。場所は、新潟県工業技術総合研究所 県央技術支援センターで行われました。講演が二つあり、一つは、東京工業大学 大学院 理工学研究科教授村上氏による「モノづくりデザイン法の事例と着眼」〜塑性加工を主とものづくり技術による製品の品質・機能革新〜のテーマで、もうひとつは、新日鐵住金ステンレス株式会社 新潟支店マネージャー佐藤氏による「フェライト系ステンレス鋼の展望と鋼種について」のテーマで行われました。
 「モノづくりデザイン法の事例と着眼」の講演内容は、モノづくりの技術が、現在では設計の段階でうまく利用されていない現状があるそうです。現存する高いレベルの塑性加工技術と設計者が活用する技術レベルを埋めて製品の品質、機能を革新するために設計者、モノづくり技術者が効率良く利用できる手段を提供するといった内容でした。私の勉強不足で、理解出来ない点がありましたが、大変興味深いお話有難う御座いました。
 「フェライト系ステンレス鋼の展望と鋼種について」の講演内容は、昨今のオーステナイト系ステンレスの高騰についての原因、世界のステンレス粗鋼生産量推移、フェライト系ステンレス国内受注実績などについて、また弊社でも、取り扱っております高純度フェライト系ステンレスについてのお話いただきました。
 過去に例が無いほどのLMEニッケル価格の高騰で、オーステナイト系ステンレスの価格が高騰しました。新日鐵住金ステンレス株式会社では、こうゆう自体を予測し、ニッケル価格に左右されない鋼種を25年前に開発されておられました。SUS304並の耐食性があり、加工性、溶接性にも優れた高純度フェライト系ステンレス、NSSC180(SUS430J1L)を開発されました。さらに、絞り性重視、耐食性重視の高純度フェライト系ステンレスも開発されておられます。詳しくは、弊社ホームページのリンク先より新日鉄住金ステンレス株式会社ホームページへジャンプしていただきご覧下さい。
最後になりましたが、主催していただいた財団法人にいがた産業創造機構、講演していただいた東京工業大学教授 村上氏、新日鐵住金ステンレス株式会社マネージャ 佐藤氏に深く感謝致します。ぜひ、次回もこのような機会があれば積極的に参加し、知識を深めたいと思います。ありがとうございました。

                               本社 営業部 諸橋